ビットコインの過去・現在・未来とは?|まずは「過去編」から読み解く!

ビットコインの過去・現在・未来とは?|まずは「過去編」から読み解く!

ビットコインって、聞いたことあるけど実はよく分からない…。
そんな方に向けて、この記事では「ビットコインの歴史」「仕組み」「なぜ安全なのか?」などをわかりやすく解説します。

しかも、たったピザ2枚から始まった驚きの物語も紹介!
ビットコインに興味がある方、将来の投資に備えたい方は必見です。

目次

このピザ2枚に、あなたならいくら払いますか?—ビットコイン・ピザ・デーの衝撃

2010年5月22日は、ビットコイン史に刻まれる特別な日。「ビットコイン・ピザ・デー」として知られ、世界初のビットコインによる実需取引が行われました。

この日、アメリカ・フロリダ州ジャクソンビル在住のプログラマー、ラズロ・ハニエツさんは家族の夕食用にPAPA JOHN’Sのピザ2枚を10,000ビットコインで購入しました。

❶ たった40ドルだった当時の支払い額

当時のビットコイン相場では、10,000BTC=約40ドル。2010年の平均為替レート〈1ドル=87.78円〉で換算すると、約3,500円ほどの支払いでした。今では信じられないほど小さな金額で、家族と美味しいピザを囲んだのです。

❷ 現在の価値は約1,500億円!?

今日の為替レート〈1ドル=151円〉と現行のビットコイン価格をかけ合わせると、当時の10,000BTCは約1,500億円に相当します。たった3,500円が14年後には1,500億円に化ける──その驚きの価格変動は、ビットコインの可能性とリスクの両面を象徴しています。

用語解説:ビットコイン・ピザ・デー

ビットコイン・ピザ・デー:2010年5月22日に初めてビットコインで現実世界の商品(ピザ2枚)が購入された記念日。暗号資産の歴史的マイルストーンとして、多くのコミュニティで祝われています。

ラズロさんにはPAPA JOHN’Sから記念のプレートも贈呈され、この一件は単なる食事ではなく、暗号資産史に残る象徴的な瞬間となりました。あなたなら、このピザ2枚にいくら払いますか?

ビットコインとは何か?

ビットコインは、インターネット上でやり取りされる「デジタル通貨」の一種です。最大の特徴は、政府や中央銀行などの中央管理者が存在しないことです。 その代わりに、「ブロックチェーン」と呼ばれる技術によって、すべての取引履歴が分散的に記録・管理されており、透明性と安全性が保たれています。

従来の通貨は、発行量や価値を中央機関がコントロールしており、インフレや金融政策の影響を受けやすい仕組みでした。しかし、ビットコインはあらかじめ発行上限が2,100万枚と決まっており、それを超えて発行されることはありません。これにより、希少価値が生まれ、投資対象としても注目されるようになっています。

ビットコイン誕生の背景

ビットコインが誕生したきっかけは、2008年のリーマンショックにあります。アメリカの大手証券会社リーマン・ブラザーズの破綻をきっかけに、世界中の金融システムが大混乱に陥りました。この金融危機により、多くの人々が「中央集権的な金融システム」に対して不信感を抱くようになります。

この混乱の中で現れたのが、「サトシ・ナカモト」と名乗る謎の人物(もしくはグループ)です。彼は2008年10月に発表した論文「Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System」の中で、中央の管理者を必要としない新しい電子通貨の仕組みを提案しました。そして翌2009年1月には、実際にその仕組みに基づいたビットコインの最初のソフトウェアがリリースされました。

このソフトウェアにより、ビットコインは世界で初めて「非中央集権型のデジタル通貨」として実用化されることとなったのです。政府や銀行といった中央管理機関に依存せず、ネットワーク上の参加者全員によって信頼性が維持されるという仕組みは、当時としては非常に革新的でした。

この背景には、「国家や中央銀行に頼らず、自由で開かれた経済圏をつくりたい」という理想が込められており、その思想に共感した開発者や支持者によって、ビットコインのネットワークは徐々に拡大していきました。

ビットコインの仕組み:帳簿による信頼

ビットコインは、中央管理者が存在しない「非中央集権型」の通貨です。それでは、誰がビットコインの取引を管理し、正しいと証明しているのでしょうか? その答えは、「帳簿(レジャー)」にあります。

ビットコインにおける取引の信頼性は、世界中に分散された多数の帳簿によって支えられています。この帳簿は、いわば「取引履歴の記録ノート」のようなものであり、誰でもその内容を確認することができます。つまり、すべての取引が公開され、世界中のユーザーによってチェックされているのです。

この仕組みによって、たとえ一部の参加者が不正を行おうとしても、多数の正しい帳簿によってそれが否定されるため、取引の改ざんや偽装が極めて難しくなっています。ビットコインでは、誰かが新しい取引を追加するたびに、それが正当なものかどうかを世界中のネットワーク参加者(ノード)が確認し、合意が取れたものだけが正式に帳簿へ記録されます。

このように、ビットコインは「信頼」を中央機関に依存せず、「分散された帳簿」によって実現しています。この仕組みこそが、従来の通貨システムとはまったく異なる、ビットコインならではの最大の特徴なのです。

日本と世界の帳簿の状況

現在、日本には約119冊の完全なビットコインの帳簿(フルノード)が存在しており、この数は世界全体の中で13位に位置しています。なお、これらの帳簿の総数は常に一定ではなく、ネットワークの参加状況に応じて増減します。

この「帳簿」は、ビットコインの取引履歴が全て記録されたものであり、世界中のノードに分散して保存されています。つまり、一国だけではなく、全世界のネットワークによって取引の正当性が保たれているのです。

改ざんが困難な理由

もし誰かがこの帳簿を不正に書き換えようとした場合、その改ざんを有効にするためには、世界中に存在するビットコイン帳簿の過半数(50%以上)を同時に書き換える必要があります。

しかし、それは事実上不可能です。なぜなら、世界中に分散された数万冊以上の帳簿を一斉に改ざんしなければならず、ネットワークの分散性と透明性によって不正はすぐに検知され、否決されるからです。この仕組みにより、ビットコインの帳簿は非常に高い安全性と信頼性を持っています。

ブロックとブロックチェーンの仕組み

ビットコインの取引記録は、2万冊以上の分散型帳簿に保存されているだけでなく、その中身は「ブロック」という単位に分割されています。ここで「ブロック」を帳簿の「ページ」に例えるとわかりやすいでしょう。

現在、ビットコインのネットワークには約84万個のブロックが存在しています。

つまり、取引履歴は84万ページ以上にわたって記録されていることになります。これらのブロックは、時系列順に並べられ、ひとつながりの「ブロックチェーン」として構成されています。

各ブロックには識別用の「アドレス(ハッシュ値)」があり、それぞれが前後のブロックと繋がることで、改ざんが困難な構造となっています。このようにして、ブロックチェーンは透明性と信頼性の高い台帳として機能しているのです。

ブロックのサイズと記録件数

ビットコインの1ブロックのサイズは、約1〜4メガバイトです。このブロックの中には、多数の取引データが記録されます。取引のサイズにもよりますが、1ブロックあたりに記録できる取引件数はおおよそ2,000〜4,000件です。

理想的な条件下では、取引データが非常に小さい場合、1ブロックに約16,000件もの取引を記録することも理論上は可能です。ただし、これは現実的な状況では稀であり、通常は数千件程度が1ブロックに収まります。

このように、ビットコインの取引データは分散されたブロックに記録され、そのブロックが連結されてブロックチェーンを構成しています。分散型台帳の強固な構造が、ビットコインの高いセキュリティを支えているのです。

ブロックを追加する「マイニング」とは

ビットコインでは、毎日膨大な取引が行われており、その情報を記録するための「ブロック」が必要です。取引データを記録するためのブロックが足りなくなったとき、新たなブロックをネットワーク上に追加する必要があります。この新しいブロックを追加する作業が「マイニング(採掘)」と呼ばれるものです。

マイニングは、ただのデータ入力作業ではありません。世界中の参加者がコンピュータを使って、複雑な計算問題を競争で解くという、非常に高度な処理が必要とされる作業です。この計算競争に最初に勝った人だけが、新しいブロックを追加できるという仕組みになっています。

マイニングに使われる「ハッシュ関数」

マイニングでは、「ハッシュ関数」という数学的な仕組みが使われます。ハッシュ関数とは、入力したデータに対して、一意の「ハッシュ値」と呼ばれる出力を生成する関数のことです。

たとえば、「good morning」という文字列をハッシュ関数に通して得られる一意のハッシュ値は以下のようになります。

この出力結果(ハッシュ値)は、「不可逆的」と呼ばれています。つまり、ハッシュ値から元の「good morning」という文字列を逆算して取り出すことは不可能に近いのです。この一方向性が、マイニングのセキュリティの基盤になっています。

「逆算する」ことがマイニングの本質

マイニングの本質は、「特定の条件を満たすハッシュ値を得るために、どんな入力を使えばよいかを探すこと」です。たとえば、あるブロックの取引情報や前のブロックのデータに、特定の数値(ナンス)を加えてハッシュ関数に通したとき、一定の条件(例えば、先頭に0がいくつ連続するかなど)を満たすハッシュ値を得られるように試行錯誤を繰り返します。


ビットコインの未来:価格上昇と供給の限界が意味すること

もしビットコインの価格がこれからも上昇を続けるとしたら、それは投資家にとって非常に大きな意味を持つことになります。価格が上がり続けるという前提が成り立つ場合、現在の価格も「まだ安い」と判断される可能性があるのです。

ビットコインは今後どうなる?
供給量と価格上昇の鍵を握る2つの事実

ビットコイン価格はどこまで上がるのか?

近年、ビットコインの価格は大きな注目を集めています。しかし、もしこの価格が今後も上昇し続けるとしたら、それは単なる投機ではない、まったく別のストーリーが展開される可能性があります。

マイニング報酬の半減と価格上昇の関係

ビットコインには、4年ごとに「マイニング報酬が半減する」という仕組みが組み込まれています。これはインフレを抑え、供給量を調整するための重要な設計です。

初期のマイニング報酬は1ブロックあたり50BTCでしたが、現在では3.125BTCにまで減少しています。

そして興味深いのは、過去のデータを見ると、報酬が半減した後の約6か月以内にビットコイン価格が大幅に上昇する傾向があるということです。

直近の半減期は2024年5月4日に発生しました。もしこの過去の傾向が今回も繰り返されるとすれば、今後の価格変動は見逃せません。

ビットコインの総供給量は限られている

ビットコインの価格が注目されるもう一つの理由は、その発行上限があらかじめ決まっている点です。
ビットコインの総発行量は2100万BTCと定められており、これは金と同じように「有限性」があるため、「デジタルゴールド」とも呼ばれています。

実際に現在までに約94%がすでに発掘されており、残る未発掘のビットコインはおよそ100万BTC程度しかありません。

消えてしまったビットコイン:アクセス不能な400万BTC

さらに驚くべき事実として、発掘済みの約1900万BTCのうち、400万BTC近くが秘密鍵の紛失などにより、アクセスできない状態にあると推定されています。


つまり、理論上は2100万BTCが存在するはずでも、実際に使えるのは最大で1700万BTC程度ということになります。

これは、ビットコインのセキュリティが「秘密鍵」や「シードフレーズ」に依存していることが関係しています。
これらを失うと、ビットコインそのものが使えなくなり、事実上“消滅”してしまうのです。

なぜビットコインの供給量は今後も減少し続けるのか?

秘密鍵は基本的に所有者本人しか知り得ないものです。そのため、もし本人が突然亡くなったり、秘密鍵を誰にも伝えられなかった場合、そのビットコインも一緒に永久に失われてしまう可能性があります。

つまり、2100万BTCが発行されても、使えるビットコインの量は時間とともに減少する運命にあるのです。

ビットコインの基礎知識:取引や保管に欠かせない重要な概念

ビットコインを使い始める前に知っておきたいこと

ビットコインを初めて取引する際には、いくつかの新しい概念に触れることになります。
これらはビットコインの取引や保管に欠かせない基本的な知識です。
ここでは、ビットコインを扱う上で重要な7つの用語についてわかりやすく解説します。

ビットコインの取引に必要な7つの用語

公開鍵:他人からビットコインを受け取るための“住所”

公開鍵は、ビットコインアドレスの元になる情報で、銀行口座番号のようなものです。
他の人があなたにビットコインを送るときに必要となる情報です。

秘密鍵:あなたのビットコイン資産を守る“鍵”

秘密鍵は、銀行の暗証番号のようなもので、自分のビットコインにアクセスし、操作するために使います。
この情報を失ったり他人に知られてしまうと、資産が盗まれるリスクがあります。

ビットコインアドレス:公開鍵を使いやすく変換した“受け取り用ID”

ビットコインアドレスは、公開鍵を圧縮・変換したものです。
実際のビットコイン送受信では、このアドレスを使うのが一般的です。

シードフレーズ:秘密鍵を復元するための“合言葉”

シードフレーズとは、秘密鍵を紛失した際などに、資産を復元するために使う12〜24語の単語の並びです。
とても重要な情報で、オフラインで安全に保管する必要があります。

コールドウォレット:オフラインで守る“金庫”

コールドウォレットは、インターネットに接続せずにビットコインを保管するデバイスです。
オンライン上のリスク(ハッキングなど)を避けられるため、長期保管に向いています。

ホットウォレット:すぐに使える“デジタル財布”

ホットウォレットは、スマホアプリやPC上で動くオンラインのウォレットです。
アクセスが簡単で使いやすい反面、ハッキングのリスクもあるため注意が必要です。

デジタル署名:取引の正当性を証明する“電子の指紋”

ビットコインの取引では、秘密鍵を使ってデジタル署名を生成します。
これは、その取引が正当なものであり、自分が送金したという証拠になります。

ビットコイン取引の流れ:公開鍵・秘密鍵・デジタル署名の仕組み

ビットコインを扱ううえで欠かせないのが「公開鍵」と「秘密鍵」のペアです。秘密鍵は銀行のパスワードのように、ビットコインの所有者だけが知っておくべき重要な情報です。公開鍵は、その秘密鍵から生成される「あなたの口座番号」に相当し、他者とやり取りをする際に使います。

しかし、単に公開鍵を渡すだけでは不十分です。ビットコインの取引時には、秘密鍵を使って 「デジタル署名」 を生成します。この署名は、まるであなたの指紋のように一意なもので、取引が確かにあなたから発信されたものだと証明します。ネットワーク上では、このデジタル署名によって取引内容が改ざんされていないことも同時に検証されます。

さらに、公開鍵そのものは非常に長い文字列ですが、実際の取引ではこれを短く変換した「ビットコインアドレス」を使います。アドレスは覚えやすく、安全にやり取りするための工夫です。

ビットコイン送金のステップ

1. 秘密鍵で署名

取引データに自分の秘密鍵でデジタル署名を行い、「この取引は自分から発信された」という証明を付与します。

2. 取引情報の送信

署名済みの取引データをビットコインネットワークにブロードキャスト(送信)します。

3. 公開鍵で検証

ネットワーク上のノード(帳簿)は、あなたの公開鍵を使ってデジタル署名を検証し、正当性を確認します。

4. ビットコインの転送完了

取引が承認されると、ビットコインが相手のビットコインアドレスに正式に移動します。

このように、ビットコイン取引の安全性は「公開鍵」「秘密鍵」「デジタル署名」という三つの要素で支えられています。これらの仕組みを理解することが、安全かつ確実なビットコイン取引の第一歩です。

まとめ&次回予告

以上で「過去編」として、ビットコインの誕生から基本的な仕組みまでを詳しく解説しました。いかがでしたか?

次回の「現在・未来編」では、経済危機における避難先としての役割、さらには今後予想される技術革新と投資戦略について深掘りしていきます。引き続きお楽しみに!

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